インテグリンとは?
いんてぐりん
インテグリンとは、細胞の表面に存在し、細胞同士や細胞と細胞外マトリックスを接着させる重要なタンパク質受容体の一群です。
インテグリン(integrin)は、細胞膜を貫通するヘテロダイマー型の膜タンパク質で、αサブユニットとβサブユニットが組み合わさった構造を持ちます。細胞の外側でフィブロネクチン・ラミニン・コラーゲンなどの細胞外マトリックス(ECM)タンパク質と結合し、細胞の内側では細胞骨格(アクチン線維)と連結することで、細胞の接着・移動・形態変化を制御します。
インテグリンが担う主な機能は以下のとおりです。
- 細胞接着:組織の構造維持・細胞の定位に不可欠
- 細胞移動:発生・創傷治癒・免疫細胞の遊走に関与
- 細胞内シグナル伝達:生存・増殖・分化を促すシグナルを伝える「外から内へ」の情報伝達
- インサイドアウトシグナリング:細胞内からインテグリンの親和性を調節する「内から外へ」の制御
αサブユニット18種・βサブユニット8種が知られており、組み合わせにより24種類以上の異なるインテグリンが存在します。がんの転移・炎症・血小板凝集など様々な疾患との関連が深く、インテグリンを標的とした医薬品(抗がん剤・抗炎症薬など)の開発が進められています。
使い方・例文
生物学・医学の教科書において「細胞接着分子」の代表例として登場するほか、がん細胞が血管壁へ接着して転移する仕組みを説明する際にも頻出します。
この用語をシェア
最終更新: