ヤルダンとは?
やるだん
ヤルダンとは、乾燥地域で風による侵食が起きて形成される、流線形の尾根状地形です。
ヤルダン(Yardang)とは、乾燥地域において卓越風(一定方向から吹き続ける風)による風食(風の侵食作用)によって形成される、縦長の尾根状・舟底形の地形です。ウイグル語で「急峻な土手」を意味するとされ、地形学の国際的な専門用語として定着しています。
形成のメカニズムは、風が砂粒を運んで地表を削るサンドブラスト効果(砂食)が中心です。比較的硬い岩盤や固結した堆積物が残りながら、柔らかい部分が削られることで、長軸が卓越風方向に平行な畝状の地形が生まれます。高さは数センチメートルのものから数十メートルに達するものまでさまざまです。
ヤルダンは世界各地の砂漠・乾燥地帯で見られます。主な分布地と特徴は以下の通りです。
- 中国・タクラマカン砂漠では「雅丹(ヤーダン)地形」として知られる大規模な地形群がある
- エジプト・サハラ砂漠、ペルー・アタカマなどでも確認されている
- 火星の地表でも同種の地形が観測されており、惑星地形学でも注目される
- 観光地として公開されているものもある
ヤルダンは過去の風向きや気候を推定する手がかりとして古気候学にも利用されます。また、景観が独特なため、中国の「魔鬼城(モーグイチョン)」のように観光名所となっているヤルダン群も存在します。
使い方・例文
ヤルダンは地形学や地理の授業で「風食地形」の代表例として取り上げられます。タクラマカン砂漠の地形を解説する文脈や、火星探査の報告でも登場する語です。
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