侵食とは?
しんしょく
侵食とは、水・風・氷河などの自然の力が岩石や土壌を削り取り、地形を変化させていく地質学的なプロセスのことです。
侵食(しんしょく、erosion)とは、流水・波浪・風・氷河・重力などの自然の営力が、岩石や土壌の表面を削り取ったり、粒子を運び去ったりすることで地形を変化させるプロセスです。地形学・地質学の基本概念であり、長い時間をかけて山地・渓谷・海岸などの多様な地形を形成する主要な力として働きます。
侵食の主な種類と特徴は以下のとおりです。
- 水食(河川侵食):流水が川床・川岸を削る。谷の深化・蛇行・滝の後退などを生む
- 波食(海岸侵食):波浪が海岸の岩石を削る。海食崖・海食台・波食洞を形成
- 風食(風による侵食):砂粒を運ぶ風が岩石を削る。砂岩の奇岩地形(ビュート・メサなど)を形成
- 氷食(氷河侵食):氷河の移動が岩盤を削る。U字谷・カール・フィヨルドなどを形成
侵食は風化(岩石が細かく崩れる過程)と密接に関連しており、両者が組み合わさって岩石の移動と地形の変化が生じます。侵食で削られた物質は堆積物として別の場所に積み重なり(堆積)、新たな地形をつくります。
農業においては、表土の侵食は土壌の肥沃度を低下させる深刻な問題です。過剰な耕作・森林伐採・急傾斜地の開発が侵食を加速させるため、等高線農業や植生保護などの対策が講じられています。
使い方・例文
グランドキャニオンはコロラド川による長年にわたる河川侵食によって形成された峡谷であり、地層の断面が地球の長い歴史を示す自然の教科書として有名です。
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