ホウロクタケとは?
ほうろくたけ
ホウロクタケとは、倒木や枯れ幹に大型の半円形〜扇形の子実体を形成するタコウキン科の多年生キノコで、木材を腐朽させる白色腐朽菌の一種です。
ホウロクタケ(焙烙茸)は、担子菌門タコウキン科(Polyporaceae)に属するキノコで、学名はDaedalea dickinsiiです。ナラやクヌギなどの広葉樹の枯れ木や倒木に、夏から秋にかけて発生します。
名前の「焙烙(ほうろく)」は素焼きの平たい土鍋のことで、キノコの形状がそれに似ていることに由来します。子実体は半円形〜扇形で幅10〜30センチほどになる大型のキノコです。表面は灰褐色〜黒褐色で同心円状の縦じわがあり、ざらついた質感を持ちます。肉質は非常に硬くコルク状で、乾燥しても形を保ちます。
裏面(子実層面)には迷路状の管孔(かんこう)が発達しており、これが本種の大きな特徴です。この管孔の形はダイダイガサタケ属(Daedalea)の属名にも反映されています。白色腐朽菌として樹木の木材を分解する重要な分解者であり、森林の物質循環に貢献しています。
多年生のキノコであるため、年ごとに子実体が成長を重ね、大きな個体は数年分の成長層を持ちます。食用にはなりませんが、標本や工芸品の素材として利用されることもあります。
使い方・例文
公園や雑木林でナラやクヌギの枯れ幹に張り付いた大きな半円形の硬いキノコを見たとき、ホウロクタケである可能性があります。
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