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ブローカ野とは?

ぶろーかや

ブローカ野とは、大脳前頭葉に位置する言語産出を司る脳領域で、話し言葉を組み立てる中枢として知られています。

ブローカ野(英: Broca's area)は、大脳左半球の前頭葉下部、特に下前頭回の弁蓋部(BA44)と三角部(BA45)に相当する脳領域です。19世紀フランス人外科医・神経学者ポール・ブローカが、言葉を理解できるのに発話できない患者の脳を解剖した際に損傷を確認し、1861年に報告したことで名づけられました。

ブローカ野の主な機能は以下のとおりです。

  • 発話の運動プログラムの生成と調整
  • 言語の文法・構文処理
  • 音韻(音の組み合わせ)のコーディング
  • 手話など非音声言語の産出にも関与

ブローカ野が損傷するとブローカ失語(運動性失語)が生じます。患者は言語理解はある程度保たれているものの、発話が非流暢・ぎこちなくなり、電報文体(「水、飲む」のような短い表現)になる特徴があります。

ウェルニッケ野(側頭葉:言語理解の中枢)とブローカ野は弓状束(きゅうじょうそく)という神経線維束で結ばれており、言語ネットワーク全体を構成しています。現代の神経科学では、ブローカ野は純粋な「発話中枢」にとどまらず、作動記憶・音楽的処理・行為の模倣(ミラーニューロンとの関連)など広範な高次機能に関与することも明らかになっています。

使い方・例文

脳梗塞でブローカ野が損傷すると、相手の話は理解できるのに自分の言葉がうまく出てこなくなるブローカ失語の症状が現れることがあります。

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