ウェルニッケ野とは?
うぇるにっけや
ウェルニッケ野とは、大脳の側頭葉にある言語理解をつかさどる領域で、聴いた言葉や読んだ文字の意味を解析します。
ウェルニッケ野(ウェルニッケや、Wernicke's area)とは、大脳の左半球(多くの右利き者の場合)、上側頭回の後部(ブロードマン22野周辺)に位置する皮質領域です。19世紀のドイツ人神経科医カール・ウェルニッケが、この部位の損傷と特有の言語障害の関係を記述したことにちなんで名付けられました。
ウェルニッケ野の主な役割は言語の理解です。聴覚野(一次聴覚野)で受け取った音声信号の意味解析、また読み書きにおける意味処理にも関与するとされています。ブローカ野(前頭葉・発話産生の中枢)とは弓状束という神経線維束で結ばれ、言語理解と発話産生を連絡しています。
ウェルニッケ野が損傷されるとウェルニッケ失語(感覚性失語)が生じ、次のような特徴を示します。
- 流暢に話せるが言葉の選択に誤りが多い(錯語)
- 聴いた言葉や指示を理解できない
- 自分の発話の誤りに気づきにくい
ウェルニッケ野の概念は古典的なモデルに基づくものであり、現代の神経科学では言語機能はより広範な神経ネットワーク(言語ネットワーク)によって支えられていると理解されています。
使い方・例文
脳卒中でウェルニッケ野が損傷された患者は、会話は滑らかでも内容がかみ合わず、相手の言葉も理解しにくい状態(感覚性失語)になることがあります。
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