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側頭葉とは?

そくとうよう

側頭葉とは、大脳左右両側面に位置する葉状の領域で、聴覚処理・言語理解・記憶形成などに深く関わる重要な脳部位です。

側頭葉(そくとうよう、temporal lobe)は、大脳皮質を4つの葉(前頭葉・頭頂葉後頭葉・側頭葉)に分けたときの1つで、耳の上から後方にかけての側面部分を指します。シルビウス裂(外側溝)の下方に位置し、左右の半球にそれぞれ存在します。

側頭葉は多様な高次機能を担っており、主な役割として以下が挙げられます。

  • 聴覚処理:一次聴覚野(ヘッシュル回)が位置し、音の周波数・強度・方向を処理する
  • 言語理解:左半球の上側頭回にあるウェルニッケ野が話し言葉の意味理解を担う
  • 記憶形成:内側側頭葉に含まれる海馬・扁桃体が長期記憶の固定化や感情記憶に関与する
  • 顔・物体の認識:下側頭回が視覚的な対象認識(特に顔認識)を処理する

側頭葉が損傷を受けると、その部位に応じてさまざまな症状が現れます。ウェルニッケ失語(言葉を聞いても意味が理解できない)、顔が認識できなくなる「相貌失認」、側頭葉てんかんによるデジャヴ感覚などが代表例です。

また、内側側頭葉の海馬はアルツハイマー病で最初期に萎縮する領域として知られており、記憶障害との関連から臨床的にも重要視されています。側頭葉は感覚・言語・記憶・感情が統合される脳の要衝といえます。

使い方・例文

「側頭葉にある海馬が損傷されると、新しい出来事を長期記憶に変換できなくなる」という形で、神経心理学の教科書や認知症の解説でよく登場します。

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