扁桃体とは?
へんとうたい
扁桃体とは、脳の側頭葉内側に位置する小さなアーモンド形の神経核で、恐怖や怒りなどの感情処理と記憶の形成に中心的な役割を担う器官です。
扁桃体(へんとうたい、英語: amygdala)は、左右の大脳半球それぞれの側頭葉深部に存在する、アーモンド状の神経細胞の集まりです。辺縁系の一部として、感情・記憶・意思決定に深く関与します。
主な機能と仕組みは次のとおりです。感覚情報が入力されると、扁桃体は脅威や報酬を素早く評価し、恐怖・怒り・喜びといった感情反応を起動します。特に「危険を感知して逃げる・戦う」という原始的な生存反応(闘争・逃走反応)の引き金として知られています。扁桃体が活性化すると、自律神経系を通じてアドレナリンの分泌が促され、心拍数や血圧が上昇します。
記憶との関係では、感情を伴う出来事をより強く記憶に定着させる働きがあります。恐怖体験がフラッシュバックとして残りやすいのも、扁桃体が海馬と連携して感情記憶を強化するためです。PTSDや不安障害との関連が研究で多く示されています。
一方、前頭前皮質との相互作用によって衝動的な感情反応は抑制・調整されます。マインドフルネスや認知行動療法は、この前頭前皮質による扁桃体の制御を強化すると考えられています。扁桃体は心理学・神経科学・精神医学の分野で研究が盛んな重要な脳構造です。
使い方・例文
強いストレスや恐怖を感じたとき、心臓がドキドキして体が硬直するのは扁桃体が活性化している状態です。また、恐ろしい映画の場面が長く記憶に残るのも、扁桃体の働きによるものです。
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