ドロバチとは?
どろばち
ドロバチとは、泥や砂などを巣材として使い、獲物を麻痺させて幼虫の食料とするハチの一群の総称です。
ドロバチ(泥蜂)は、ハチ目スズメバチ上科に属するハチの一群で、名前のとおり泥や砂を唾液で練り合わせてツボ型や管状の巣を作ることで知られています。代表的な種にミカドドロバチやオオフタオビドロバチなどがあります。
生態上の最大の特徴は、単独性であることです。スズメバチやミツバチのように集団で巣を作るのではなく、雌が単独で巣を作り産卵・育児を行います。巣作りには次のような手順が見られます。
- 雌が泥を口で集めて丸め、壁や石・植物の茎などに運ぶ
- 泥を積み重ねてツボ型や管状の小部屋を作る
- 獲物(主に蛾の幼虫やクモ)を毒針で麻痺させて巣に詰める
- 産卵し、巣の口を泥で塞いで封鎖する
- 孵化した幼虫は生きたまま麻痺した獲物を食べて成長する
ドロバチは人間に対して攻撃性が低く、よほど捕まえようとしない限り刺さないため、益虫として位置づけられることが多いです。農業害虫となる蛾の幼虫を捕食するため、自然の生態系において害虫抑制に一定の役割を果たしています。都市部でも植え込みや軒下などで巣を作ることがあり、身近に観察できるハチのひとつです。
使い方・例文
「ドロバチ」は昆虫の観察記録や自然解説の文脈で登場し、「庭の木の枝にドロバチが泥でツボ型の巣を作っているのを見つけた」のように使われます。
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