ツルキジノオとは?
つるきじのお
ツルキジノオとは、蔓状に横走する茎をもつ大型のシダ植物で、日本の山地林床に広く生育します。
ツルキジノオ(蔓雉の尾)は、シダ植物の中でもキジノオシダ科(またはオシダ科に含める説もある)に属する種で、日本をはじめ東アジアの暖温帯から亜熱帯の山地に分布します。「ツル(蔓)」という名のとおり、根茎が地表近くを長く横走する特徴をもちます。
葉(羽状複葉)は光沢があり、革質でやや厚みがあります。キジノオシダの仲間は葉の形が雉(キジ)の尾羽に似ているとされ、その名が付いています。ツルキジノオは同属の他種と比べて根茎が長く伸びる点で識別されます。成熟した葉の裏面には、円形〜楕円形の胞子嚢群(ソーラス)が並び、ここで胞子が生産されます。
主な生育環境は、常緑広葉樹林や針葉樹林の林床で、適度な湿気と遮光のある場所を好みます。根茎が地表を横走しながら群落を形成することがあり、林床の被覆に貢献します。
シダ植物は種子をもたず胞子で繁殖するという、より原始的な繁殖様式を保持しており、植物の進化を学ぶうえで重要な位置を占めます。ツルキジノオのような大型のシダは、森林の生物多様性を支える植物として重要視されています。
使い方・例文
西日本の暖温帯林を歩くと、林床にツルキジノオの光沢ある大きな葉が何枚もアーチを描くように広がっている光景を目にすることがあります。
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