シダ植物とは?
しだしょくぶつ
シダ植物とは、種子をもたず胞子で繁殖する維管束植物の一群で、葉・茎・根を持つ進化的に古い植物グループです。
シダ植物(羊歯植物)は、種子植物とは異なり種子をつくらずに胞子(ほうし)によって繁殖する維管束植物の一大グループです。維管束(水や養分を運ぶ管の束)をもつ点ではコケ植物より進化しており、葉・茎・根の分化もはっきりしています。
シダ植物の繁殖には独特の世代交代があります。
- 胞子体世代:私たちが「シダ」として目にする大きな植物体。葉の裏の胞子嚢(ほうしのう)から胞子を放出する。
- 配偶体世代(前葉体):胞子が発芽して生じる小さな葉状体。卵細胞と精子を作り、受精によって次の胞子体が生まれる。
現在知られているシダ植物は世界に約1万種以上あり、熱帯から温帯まで広く分布しています。日本でもイヌワラビ・ゼンマイ・ワラビ・コシダ・トクサなど多くの種が自生しています。
古生代(約3億5000万〜3億年前)には巨大なシダ類が密林を形成しており、これらが地中に埋もれて石炭の原料となりました。つまり、現代文明が利用してきた石炭の多くはシダ植物の遺産といえます。
食用・薬用としての利用もあり、ワラビやゼンマイは日本の山菜として古くから親しまれています。また観葉植物としてのシダ類(ボストンファーンなど)も人気があります。
使い方・例文
「春山でゼンマイを摘んでシダ植物の恵みを楽しむ」というように、山菜採りや自然観察の文脈でよく登場します。
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