トクサとは?
とくさ
トクサとは、シダ植物の仲間であるトクサ科の植物で、中空の茎にケイ酸を多く含むため、古来より木材や金属を磨く砥草(とくさ)として利用されてきた日本在来の植物です。
トクサ(木賊)は、シダ植物門トクサ綱トクサ科に属する常緑の多年草です。日本では北海道から九州にかけて湿った河岸や山地に自生しており、地下茎で広がる性質を持ちます。
最大の特徴は茎の表面に蓄積されたケイ酸(二酸化ケイ素)です。これにより茎は非常に硬くザラザラとした手触りになります。この性質を活かして、昔の職人は木材の仕上げ研磨や金属磨きにトクサを使用しました。「砥草(とくさ)」という別名はここに由来します。現代でも木工芸や漆器の仕上げに使われることがあります。
形態的には節のある細長い円筒形の茎が特徴で、高さは30〜100センチメートル程度になります。葉は退化して鞘(さや)状となり、茎の節から輪生します。春から夏にかけて茎の先端に「胞子穂(スポロフィル)」をつけ、胞子で繁殖します。
生育旺盛で地下茎が広がりやすいため、庭に植える場合は広がりを制御する工夫が必要です。茶道の世界では床の間を飾る茶花としても親しまれており、すっきりとした直線的な姿が和の美意識と調和します。
使い方・例文
木工作家の工房では、刃物で削った後の仕上げにトクサの束を使って木材表面を磨く場面が見られます。
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