ツチハンミョウとは?
つちはんみょう
ツチハンミョウは、有毒物質カンタリジンを体内に持つ鮮やかな色の甲虫で、独特の繁殖戦略を持つ昆虫です。
ツチハンミョウ(土斑猫)は、ツチハンミョウ科(Meloidae)に属する甲虫(コウチュウ目)の総称です。日本にはマルクビツチハンミョウなど複数の種が生息しており、体色は黒や青みがかった光沢のある色をしています。
ツチハンミョウの最大の特徴は、体内にカンタリジンという有毒物質を含んでいる点です。カンタリジンは皮膚や粘膜に強い炎症を引き起こし、触れた場合には水ぶくれが生じることがあります。天敵から身を守る防御物質として機能しており、体液にも含まれているため、素手で触るのは危険です。
繁殖戦略も非常に独特です。ツチハンミョウは「過変態」と呼ばれる特殊な変態を行います。
- 孵化した幼虫(トリウンギュリン)は、花を訪れる特定のハチ(マルハナバチなど)にしがみつき、巣の中に運ばれます。
- ハチの巣内で、蜂の卵・幼虫・花粉を食べながら成長します。
- 複数の幼虫期を経て、最終的に成虫になります。
成虫は地上を歩き回り、植物の葉を食べます。翅(はね)は短く、ほとんど飛ぶことができません。その独自の生態と有毒性から、昆虫研究者や自然観察者に注目される昆虫です。
使い方・例文
野山でツチハンミョウを見かけた際は美しい体色に惹かれても触れず、観察にとどめることが大切です。カンタリジンによる皮膚炎を防ぐため、素手での採集は避けるべきとされています。
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