セミヤドリガ科とは?
せみやどりがか
セミヤドリガ科とは、セミに寄生して生活する非常に珍しいガの仲間で、日本を含む東アジアに分布する特殊な寄生性昆虫です。
セミヤドリガ科(学名:Epipyropidae)は、チョウ目(鱗翅目)に属するガの科で、幼虫が他の昆虫(主にセミ)の体表に寄生するという極めて特殊な生活史を持ちます。世界的にも種数が少なく、希少なグループです。
日本ではセミヤドリガ(学名:Epipomponia nawai)が代表種として知られており、主にヒグラシやニイニイゼミなどのセミに寄生します。幼虫は孵化後にセミを探し出してその腹部に取り付き、セミの体液(栄養分)を吸いながら成長します。成長した幼虫の体は白いロウ状の物質で覆われるため、セミの腹部に白い塊が付着しているように見えます。
寄生の特徴としては以下の点が挙げられます。
- セミは寄生されても即座に死ぬわけではなく、しばらく生活を続けることができる
- 幼虫が成熟するとセミから離れて地上や木の幹で蛹になる
- 成虫(ガ)は口が退化しており、食べ物を摂らずに交尾・産卵して短命に終わる
このような昆虫への外部寄生という生態は非常に珍しく、昆虫の多様な生存戦略を示す興味深い例として研究者の注目を集めています。セミに白い塊が付いている場合、セミヤドリガの幼虫である可能性があります。
使い方・例文
夏にセミを捕まえてよく見ると、腹部に白い綿状の塊が付着していることがあります。これはセミヤドリガの幼虫で、セミに寄生して育っています。自然観察や昆虫採集の場面で発見されることがあります。
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