スピン共鳴とは?
すぴんきょうめい
スピン共鳴とは、天体の自転周期と公転周期が整数比の関係になる現象で、月の地球に対する同期自転が代表例です。
スピン共鳴(spin-orbit resonance)とは、天体の自転(スピン)周期と公転(オービット)周期が1:1や3:2などの整数比をなす状態のことです。軌道共鳴の一形態であり、潮汐力による長期的な相互作用によって生じます。
最も身近な例は月です。月の自転周期と地球を公転する周期はほぼ等しく(1:1共鳴)、このため月は常に同じ面を地球に向けています。これを「同期自転」または「潮汐固定」と呼びます。
スピン共鳴の種類には次のようなものがあります。
- 1:1共鳴(同期自転):月・火星の衛星フォボス・木星の四大衛星など多数
- 3:2共鳴:水星(太陽周りを3回公転する間に2回自転)
- カオス的自転:土星の衛星ヒュペリオンのように共鳴せず不規則に回転する例もある
スピン共鳴は潮汐力によって自転が減速・固定されることで生じます。この過程で自転の運動エネルギーは熱エネルギーに変換され、天体内部の加熱をもたらすことがあります。木星の衛星イオの火山活動は、エウロパ・ガニメデとのラプラス共鳴による潮汐加熱が原因とされています。
惑星科学では、スピン共鳴の状態を調べることで天体の内部構造や歴史を推定する手がかりになっています。
使い方・例文
「月はいつも同じ面を地球に向けている」という現象がスピン共鳴(1:1同期自転)の典型例です。水星の3:2共鳴の説明でも頻繁に使われます。
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