コマユバチ科とは?
こまゆばちか
コマユバチ科は、ほかの昆虫に寄生する小型のハチの仲間で、農業害虫の天敵として重要な役割を果たします。
コマユバチ科(学名:Braconidae)は、昆虫綱ハチ目(膜翅目)に属する科で、世界に1万7000種以上が記録されている多様なグループです。いずれの種も幼虫期に他の昆虫(主に幼虫や卵)に寄生して成長する「寄生蜂」です。
コマユバチ科の特徴を挙げると以下のとおりです。
- 体長は通常1〜10ミリメートル程度の小型
- 宿主の体内や体表に卵を産み付け、孵化した幼虫が宿主を食べて育つ
- 宿主を殺す「致死的寄生」と生かし続ける「非致死的寄生」の両タイプがある
- アブラムシ・アオムシ・コナジラミなど多様な害虫を宿主にする
農業分野では、害虫の個体数を自然に抑制する生物的防除の担い手として高く評価されています。たとえばアブラムシに寄生するコマユバチの仲間は、農薬を使わずにアブラムシの増殖を抑える天敵農薬として市販されているものもあります。
また、コマユバチ科はポリドナウイルスと呼ばれるウイルスを宿主の免疫を抑制するために利用することが研究で明らかになっており、昆虫・ウイルス・寄生者の複雑な共進化の観点からも学術的に注目されています。
使い方・例文
キャベツ畑でアオムシ(モンシロチョウの幼虫)の体の上に白い繭がびっしり並んでいる場合、コマユバチ科のハチが寄生した跡です。
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