ウンカ科とは?
うんかか
ウンカ科は、イネなどイネ科植物に寄生して吸汁し、農作物に大きな被害を与える小型の昆虫の仲間です。
ウンカ科(学名:Delphacidae)は、昆虫綱カメムシ目に属する科で、世界に約2000種以上が知られています。体長は数ミリメートルほどの小型昆虫で、後脚の脛節末端に大きな距(きょ)があることが形態的な特徴です。
ウンカ科の主な特徴を挙げます。
- イネ・ムギ・サトウキビなどイネ科植物に寄生して汁液を吸う
- 翅型が長翅型と短翅型で切り替わる「翅型多型」を持つ
- ウイルス病(縞葉枯病など)を媒介することがある
- 大発生すると「ウンカ枯れ」と呼ばれる坪状の枯死を引き起こす
日本のイネ農業においてセジロウンカ・トビイロウンカ・ヒメトビウンカの3種が特に重要な害虫とされています。これらは毎年夏から秋にかけて中国大陸から気流に乗って飛来し、田んぼで急増することがあります。
被害は吸汁による直接的な生育阻害にとどまらず、ウイルス病の媒介による間接被害も深刻です。防除には定期的な水田調査と早期の薬剤散布が有効ですが、薬剤抵抗性の発達も問題となっています。持続可能な農業の観点から、天敵を活用した総合的病害虫管理(IPM)も研究されています。
使い方・例文
稲作農家が水田を見回った際に、稲の株元が茶色く枯れた「坪枯れ」を発見した場合、トビイロウンカなどウンカ科の大発生が原因であることがあります。
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