トウキとは?
とうき
トウキは日本・中国に自生するセリ科の多年草で、根を生薬として婦人科系の治療に古くから用いてきた重要な薬用植物です。
トウキ(当帰)は、セリ科シシウド属に分類される多年草です。学名はAngelica acutilobaで、本州中部以西の山地に自生するほか、奈良県・長野県などで薬用目的に栽培されています。草丈は50〜100センチほどで、夏に白い複散形花序を咲かせます。
最大の特徴は根の利用で、乾燥させた根は生薬「当帰(とうき)」として漢方処方に欠かせない重要な薬材です。補血・活血・調経・鎮痛などの作用があるとされ、特に月経不順・月経痛・冷え症・貧血といった女性特有の症状に対する処方に多く用いられます。「補血の要薬」「女性の生薬」とも呼ばれます。
日本薬局方に収載されており、四物湯・当帰芍薬散・温経湯など数多くの漢方方剤に配合されています。中国産の「中国当帰(Angelica sinensis)」と並んで利用されますが、植物種としては異なり、日本では自国産のトウキが好まれてきました。
根には揮発性の精油成分(リグスチライドなど)やフタライド類が含まれており、これらが薬理作用に関与すると考えられています。香りが強く、根を乾燥させると独特の甘い芳香があります。近年は機能性食品・アロマ素材としての研究も進んでいます。
使い方・例文
「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」など女性向けの漢方薬の成分表示でトウキ(当帰)という名前が登場します。婦人科の処方や冷え・貧血のケアを相談する際に薬剤師から説明を受けることもある薬用植物です。
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