セリとは?
せり
セリとは、競り場で商品を競争入札によって売買する取引方式、または演劇・歌舞伎の舞台装置を指す言葉です。
「セリ」には主に二つの意味があります。一つは市場などで行われる競売(オークション)の方式、もう一つは歌舞伎や演劇で舞台床面が上下に動く舞台機構です。カテゴリが「芸術・文化」であることから、ここでは歌舞伎の舞台装置としてのセリを中心に解説します。
歌舞伎のセリとは、舞台の床の一部が昇降する仕掛けのことです。奈落(地下空間)から役者や大道具を舞台上に引き上げたり、逆に舞台から奈落へと沈めたりすることができます。この仕掛けによって、役者が地面から突然現れたり、消えたりする劇的な演出効果が生まれます。
代表的なセリの種類には以下のものがあります。
- 大セリ:舞台中央部の広い範囲が昇降する大型の装置
- 小セリ:花道などに設けられた小型の昇降装置
- スッポン:花道の七三の位置にある小さなセリで、幽霊や妖怪の登場に用いられる
セリを使った演出は江戸時代中期頃に発達したとされ、歌舞伎十八番をはじめ多くの演目で活用されています。現代の劇場でも電動化されながら受け継がれており、歌舞伎独特の視覚的驚きを生み出す重要な舞台機構として高く評価されています。
使い方・例文
歌舞伎の舞台で役者が奈落からせり上がってくる場面はセリの代表的な使い方で、観客に強烈な視覚的インパクトを与える演出として親しまれています。
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