コウモリダコとは?
こうもりだこ
深海に生息する、タコとイカの中間的な特徴を持つ頭足類の一種です。
コウモリダコ(学名:Vampyroteuthis infernalis)は、頭足綱コウモリダコ目に分類される深海生物です。タコでもイカでもない独立した目を形成しており、「地獄のバンパイアイカ(Vampyroteuthis:吸血鬼イカ)」という学名を持ちますが、厳密にはタコにもイカにも属しません。
体長は成体で約30センチほどで、8本の腕の間に薄い膜(外套膜)が張っており、これがコウモリの羽のように見えることから「コウモリダコ」の名前が付きました。体色は黒から赤紫色で、目が非常に大きく、体長に対する目の比率は脊椎動物を含めた動物全体でも最大級とされています。
深海400〜1000メートルの低酸素海域(酸素最少層)に生息し、他の動物には過酷な環境でも生きられる特殊な循環・呼吸システムを持ちます。捕食者ではなく、海中を漂う有機物(海雪:マリンスノー)や動物プランクトンの死骸などを食べるデトリタス食者であることが研究によって明らかになっています。
防衛手段として発光器官(フォトフォア)を全身に持ち、腕の先端を光らせて捕食者を混乱させます。また墨の代わりに発光する粘液状の物質を噴出することも確認されています。深海研究において進化や生態の解明が進む注目の生物のひとつです。
使い方・例文
コウモリダコは深海探査ロボット(ROV)の映像でその姿が確認されることがあり、独特のシルエットと発光が研究者や自然ドキュメンタリーの注目を集めます。
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