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カカオ豆の発酵とは?

かかおまめのはっこう

カカオ豆発酵とは、収穫したカカオポッドから取り出した種子を数日間発酵させてチョコレートの風味の基礎を作る工程です。

カカオ豆発酵は、チョコレート製造における最初の重要な工程のひとつです。カカオポッド(実)を割って取り出した種子カカオ豆)を、周囲の果肉(パルプ)ごとバナナの葉や木箱に積み重ね、数日間放置して発酵させます。

発酵のプロセスは大きく2段階に分かれます。まず嫌気的環境(酸素がない状態)で酵母がパルプの糖分をアルコールへ変換します(アルコール発酵)。次に酢酸菌がアルコールを酢酸に変換する酢酸発酵が進み、豆の内部温度が上昇します。この熱と酸によって胚が死に、豆内部で酵素反応が起き、チョコレート特有の前駆体風味物質が生まれます。

発酵が風味に与える影響は以下のとおりです。

  • 渋みの原因となるポリフェノール(タンニン)が分解・低減される
  • アミノ酸と糖が生成され、ロースト時のメイラード反応の素材となる
  • フルーティーさ・酸味・花様のフレーバーの原型が形成される
  • 発酵が不十分だとスレート(酸味過多)や渋み、発酵過多では酢っぱい風味が残る

発酵期間は豆の品種や気温・気候によって異なりますが、一般的に5〜7日間程度です。発酵後は乾燥工程へ進み、水分を下げて保存性と品質を安定させます。発酵の管理はカカオ農家の重要なスキルであり、完成するチョコレートの品質を大きく左右します。

使い方・例文

産地や農家によって発酵方法が異なるため、「シングルオリジン」チョコレートのパッケージに「72時間発酵」などの情報が記載されることがあります。

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