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アスペルギルスとは?

あすぺるぎるす

アスペルギルスとは、環境中に広く分布するカビの一属で、免疫力が低下した人に重篤な肺感染症(アスペルギルス症)を引き起こす代表的な日和見病原真菌です。

アスペルギルス(Aspergillus)は、不完全菌類(糸状菌)の一属で、土壌・植物・建物など環境中のあらゆる場所に分布する日和見病原真菌です。胞子(分生子)を大量に空中に放出し、私たちは日常的に吸入していますが、通常は免疫系によって排除されます。

アスペルギルス属には数百種が知られており、病原性をもつ主な種は以下の通りです。

  • A. fumigatus:最も多い病原種。37°C以上での増殖能が強く、侵襲性アスペルギルス症の主因。
  • A. flavus:アフラトキシン(強力な発がん性カビ毒)を産生する。
  • A. niger:黒カビとして知られ、耳道感染(耳アスペルギルス症)などを引き起こす。
  • A. terreus:アムホテリシンBに耐性をもち治療に難渋することがある。

アスペルギルス症の形態は宿主の免疫状態によって異なります。侵襲性アスペルギルス症は血液疾患患者・臓器移植後・長期ステロイド使用者に発症し、血管に侵入して壊死性肺炎を起こす最も重篤な型です。アスペルギローマ(菌腫)は肺の空洞内で菌が塊を作る型で、結核後遺腔などに形成されます。治療には主にボリコナゾールやイサブコナゾニウムなどのアゾール系抗真菌薬が使用されます。

使い方・例文

白血病の化学療法中や造血幹細胞移植後の患者は免疫が低下するため、空気中のアスペルギルス胞子から重篤な肺アスペルギルス症を発症するリスクがあり、特別な空気清浄環境での管理が行われます。

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