抗真菌薬とは?
こうしんきんやく
抗真菌薬とは、カビや酵母などの真菌(ファンガス)による感染症を治療するための薬剤で、真菌の細胞構造を標的として増殖を抑制・殺菌します。
抗真菌薬(こうしんきんやく、antifungal agent)は、真菌(カビ・酵母・キノコなどの総称)が引き起こす感染症(真菌症)の治療に用いられる薬剤です。真菌は細菌とは異なる真核生物であるため、細菌に効く抗菌薬は真菌には効果がなく、専用の薬剤が必要です。
主な作用機序による分類は以下の通りです。
- ポリエン系(アムホテリシンBなど):真菌の細胞膜成分であるエルゴステロールに直接結合し、細胞膜を破壊する。広域スペクトルを持つが副作用(腎障害など)も強い。
- アゾール系(フルコナゾール・イトラコナゾールなど):エルゴステロールの生合成を阻害する。内服・点滴製剤があり最も広く使われる。
- キャンディン系(ミカファンギンなど):真菌の細胞壁成分であるβグルカンの合成を阻害する。副作用が比較的少ない。
- 核酸合成阻害薬(フルシトシンなど):真菌のDNA合成を阻害する。
対象となる疾患は、水虫(白癬)・カンジダ症・アスペルギルス症・クリプトコッカス症など多岐にわたります。免疫力が低下した患者(HIV感染・がん治療中・臓器移植後など)では重篤な深在性真菌症が起こりやすく、抗真菌薬による予防・治療が生命予後に直結します。
使い方・例文
長期入院中の患者が口腔内や食道にカンジダ感染を起こした場合、フルコナゾールなどのアゾール系抗真菌薬が投与されます。また水虫(足白癬)にはテルビナフィンなどの外用・内服抗真菌薬が用いられます。
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