CINとは?
しーあいえぬ
CINとは、大気中で上昇気流の発生を妨げるエネルギー障壁の大きさを示す気象指数です。
CIN(Convective INhibition:対流抑制)とは、大気の状態を評価する安定度指数のひとつで、地表付近の空気塊が自由対流高度(LFC)に達するまでに克服しなければならないエネルギー障壁の大きさをJ/kgなどの単位で表したものです。
仕組みと背景
大気下層に安定した層があると、上昇しようとする空気塊は周囲の空気より温度が低くなり、浮力を失って上昇を妨げられます。この「蓋(キャップ)」の強さをCINは数値化します。値が小さいほど対流が起きやすく、大きいほど大気は安定して積乱雲が発生しにくい状態です。
CINとCAPEの関係
CINはしばしば対流有効位置エネルギー(CAPE)と組み合わせて用いられます。
- CINが小さくCAPEが大きい:強い積乱雲が発達しやすい
- CINが大きくCAPEも大きい:エネルギーが蓄積され、蓋が破れると激しい対流が爆発的に発生しやすい
- CINが大きくCAPEも小さい:対流は起こりにくく安定した天気が続く
意義と活用
竜巻や激しい雷雨の予測では、CINの変化を時系列で追うことが重要です。日中の地表加熱によってCINが減少するタイミングが、対流発生の「トリガー」になりやすく、気象予報士や防災担当者が注目する指標のひとつです。
使い方・例文
午前中はCINが大きく安定していた大気が、日射で地表が温まる午後にCINが急減し、積乱雲が急発達して局地的な大雨をもたらす、という場面でCINが用いられます。
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