虫様筋とは?
ちゅうようきん
虫様筋とは、手のひらや足の裏にある小さな筋肉で、指の付け根を曲げ、第2・第3関節を伸ばす精巧な動きを担います。
虫様筋(ちゅうようきん)は、手の内在筋のひとつで、手のひらの中にある細長い4本の筋肉です。その形がミミズ(蚯蚓)に似ていることからこの名がつきました。英語では「lumbrical muscles(ランブリカル筋)」といいます。足にも同様の虫様筋が存在します。
手の虫様筋は深指屈筋の腱から起始し、各指(人差し指〜小指)の伸筋腱(指背腱膜)に停止します。その独特な走行により、次のような複合的な動きを生み出します。
- 中手指節関節(MP関節、指の付け根の関節)の屈曲
- 近位指節間関節(PIP関節)と遠位指節間関節(DIP関節)の伸展
この「MP関節を曲げながらPIP・DIP関節を伸ばす」動きは、ピアノ演奏・ペンでの執筆・手術器具の操作など、繊細な指の操作に不可欠です。虫様筋の機能が失われると「鷲手(かぎ爪変形)」が生じ、細かい作業が困難になります。
虫様筋の神経支配は二重で、人差し指・中指側は正中神経が、薬指・小指側は尺骨神経が支配しています。手外科・リハビリテーションの分野では、神経損傷後の虫様筋機能の評価と回復訓練が重要です。
使い方・例文
ピアニストや外科医が指を精密にコントロールするとき、虫様筋が重要な役割を果たしています。手のリハビリや腱・神経の手術後の機能評価にも使われる専門用語です。
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