蒼朮とは?
そうじゅつ
蒼朮とは、キク科オケラ属の植物の根茎を乾燥させた生薬で、湿気を除き消化機能を整える燥湿健脾の効能を持つ漢方の要薬です。
蒼朮(そうじゅつ)は、Atractylodes lancea(ホソバオケラ)やその近縁種の根茎を乾燥させた生薬です。同じオケラ属の「白朮(びゃくじゅつ)」とは別種であり、蒼朮の方が芳香が強く燥湿作用(湿気を取り除く力)が優れているとされています。
漢方では「脾胃(消化器系)を整え、体内の余分な湿邪を取り除く」ことを主な働きとする燥湿健脾薬として重用されます。成分にはアトラクチロジンやヒネソールなどのセスキテルペンが含まれ、消化促進・抗炎症・血糖降下などの作用が研究されています。
主な効能と用途は以下の通りです。
- 燥湿健脾:消化不良・下痢・むくみ・食欲不振の改善
- 祛風湿:湿気による関節痛・リウマチ様症状の緩和
- 明目:目の疲れや視力低下への応用
- 発汗解表:表証(体表の邪気)を汗で発散させる
代表的な処方には「平胃散(へいいさん)」「防風通聖散」「二朮湯(にじゅつとう)」などがあります。日常の消化器不調から関節疾患まで幅広い場面で用いられる、汎用性の高い生薬です。
使い方・例文
胃もたれや食欲不振に対する漢方治療で処方される「平胃散」や「胃苓湯(いれいとう)」の成分として「蒼朮」の名前が記載されています。
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