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花鳥諷詠とは?

かちょうふうえい

花鳥諷詠(かちょうふうえい)とは、高浜虚子が提唱した俳句の理念で、自然の花や鳥を詠じることを通じて人間の情感を表現すべきとする考え方です。

花鳥諷詠(かちょうふうえい)とは、俳人・高浜虚子(1874〜1959年)が提唱した俳句の根本理念です。「花鳥風月」の自然を詠うことを俳句の本質とし、季語を重視する「客観写生」の思想と結びついて、虚子が主宰した俳誌「ホトトギス」の中心的な俳句観となりました。

虚子は、俳句は人間の喜怒哀楽を直接語るのではなく、自然の花や鳥、四季の移ろいを詠ずることで人間の情感を間接的に表現するものだと主張しました。これは「主観的」な感情表現を重視する新傾向俳句や新興俳句運動への批判的対抗として、より強調されるようになりました。

花鳥諷詠の要点は以下の通りです。

  • 季語の尊重:季語は自然と人間の感情を結ぶ媒介として欠かせない
  • 客観写生:見たまま・感じたままを素直に詠む
  • 伝統の継承:芭蕉・蕪村・子規以来の俳句の正統を守る

この理念は「ホトトギス」系統の俳句において現在も受け継がれており、日本の伝統俳句の根幹をなす考え方のひとつです。一方で、人間の社会性や内面を積極的に詠む現代俳句の潮流とは一定の緊張関係にあります。

使い方・例文

俳句の入門書や解説書で「花鳥諷詠とはホトトギス派が重んじる自然を詠む精神」として紹介されることが多く、虚子の句業や近代俳句史を学ぶ際に必ず登場する概念です。

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