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新興俳句とは?

しんこうはいく

新興俳句(しんこうはいく)とは、昭和初期に起こった俳句革新運動で、季語や伝統的形式にとらわれず、社会性・前衛性を追求した俳句の潮流です。

新興俳句(しんこうはいく)は、昭和初期(1920〜30年代)に日本で起こった俳句の革新・前衛運動です。高浜虚子が唱えた「花鳥諷詠」「客観写生」を中心とする伝統的な俳句観に反発し、無季俳句・自由律・社会批判などを積極的に取り入れた新しい俳句の在り方を模索しました。

新興俳句運動の背景には、大正から昭和にかけての社会変動・プロレタリア文学の台頭・モダニズムの影響があります。水原秋桜子が「ホトトギス」を離脱して「馬酔木(あしび)」を創刊したことが運動の起点のひとつとされ、その後、日野草城・西東三鬼・渡辺白泉・秋元不死男らが各地で前衛的な俳句運動を展開しました。

新興俳句の主な特徴は以下の通りです。

  • 無季・破調の容認:季語を必須としない、五七五にこだわらない
  • 社会性・政治性:労働者・戦争・社会矛盾を俳句のテーマに
  • 都市・近代文明の詠み込み:工場・電車・戦争など近代的題材
  • シュルレアリスム的手法の導入

しかし昭和15年(1940年)前後に当局による弾圧(新興俳句弾圧事件)が起こり、多くの俳人が検挙・活動停止を余儀なくされました。戦後も前衛俳句・社会性俳句として形を変えながらその精神は受け継がれています。

使い方・例文

近現代俳句の歴史を学ぶ授業や書籍で、「伝統俳句(ホトトギス派)対新興俳句」という対立軸として登場します。戦前の言論弾圧の文脈でも新興俳句弾圧事件として言及されます。

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