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写生とは?

しゃせい

写生(しゃせい)とは、目の前の対象をありのままに観察して描写する手法で、俳句・短歌・絵画などの基本的な表現技法です。

「写生」は本来、実物・実景をそのままに写し取るという絵画用語に由来します。美術では鉛筆スケッチブックを持って野外に出る「写生大会」のような場面で使われます。

文学における写生の概念を確立したのは、俳人・正岡子規(1867〜1902)です。子規は西洋絵画のリアリズムに着目し、俳句短歌においても実際の景物・心情を観察し、誇張や観念を排して正確に詠むことを提唱しました。この「写生主義」は、当時の月並俳句(紋切り型の表現)に対するアンチテーゼとして機能し、近代俳句・短歌の革新を支えました。

子規の弟子・高浜虚子は写生の理念をさらに発展させ、「客観写生」として体系化しました。「ホトトギス」誌を中心とした写生派は20世紀の俳句界を牽引し、現代俳句にも写生の精神は受け継がれています。

写生の重要な点は、単なる描写の正確さではなく、観察の深さと選択の眼にあります。何を切り取り、どう言葉にするかという詩人の感性が、写生俳句の質を決めます。

使い方・例文

「小学校の図工で公園の花を写生した」という絵画の文脈と、「子規の写生の精神に従い、目の前の朝露をそのままに詠んだ」という俳句の文脈の両方で使われます。

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