能登上布とは?
のとじょうふ
能登上布とは、石川県能登地方で生産される伝統的な麻織物で、国の重要無形文化財および経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定されています。
能登上布(のとじょうふ)は、石川県の能登地方、特に七尾市・羽咋郡志賀町周辺を産地とする麻織物の伝統工芸品です。国の重要無形文化財に指定されており、経済産業大臣が指定する伝統的工芸品でもあります。
能登上布の歴史は古く、奈良時代の正倉院文書にも越中・能登の麻布に関する記録が見られます。江戸時代には加賀藩の保護のもと産地が形成され、精緻な麻織物として発展しました。原料には苧麻(ちょま・カラムシ)の繊維が使われ、糸は細く均一に績まれます。
能登上布の主な特徴と製法は以下の通りです。
- 苧麻を手績み(てうみ)した細い糸を使用
- 経糸(たていと)に糊を施して張りを出す「糊付け」工程
- 絣(かすり)模様や縞模様の精緻な表現
- 独特のしなやかさと清涼感があり、夏の着物地として珍重される
能登上布は通気性・吸湿性に優れ、夏の着物・浴衣地として高く評価されてきました。しかし職人の高齢化・後継者不足・需要の減少により、産地の維持が課題となっています。2024年に発生した能登半島地震は産地にも大きな影響を与えており、伝統技術の継承と産地復興が急務となっています。
使い方・例文
能登上布の麻着物は夏の正装として用いられることがあり、涼しげな光沢と絣模様の美しさから、茶道や伝統行事の場でも着用されます。
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