上布とは?
じょうふ
上布とは、細く均一によった麻糸を使って平織りに織った、最高級の麻織物のことです。
上布(じょうふ)は、苧麻(ちょま)などの麻繊維を手で細く裂き、より合わせた上質な糸を使って平織りに仕上げた最高級の麻織物です。繊維を細くする技術と均一な糸の品質が求められるため、熟練した職人の手仕事によってのみ作られます。
上布の最大の特徴は極細の糸による透き通るような薄さと張りにあります。麻特有のさらっとした肌触りと通気性の高さから、蒸し暑い夏の着物素材として古くから珍重されてきました。汗をかいても肌に貼りつかず、洗うほどに白くなる性質があります。
日本を代表する上布の産地には以下があります。
- 越後上布(えちごじょうふ):新潟県の重要無形文化財で、雪さらしで白く仕上げる
- 宮古上布:沖縄県宮古島産で、藍染めの細かい絣文様が特徴
- 八重山上布:沖縄県八重山地方産で、植物染料を用いた自然の色合い
- 近江上布:滋賀県産で、独特のちぢみ加工が施される
上布は国の重要無形文化財や伝統的工芸品に指定されているものも多く、現代では入手困難な高価な素材となっています。しかし日本の夏の和服を代表する素材として、着物愛好家や工芸品コレクターから今も高く評価されています。
使い方・例文
夏の正式な場で「越後上布の着物を着る」という表現は、最高級の夏用着物を意味し、着物の格や素材の解説で登場する用語です。
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