筋紡錘とは?
きんぼうすい
筋紡錘とは、筋肉の中に埋め込まれた感覚受容器で、筋肉の伸び具合とその速さを検出して脳や脊髄へ情報を送る器官です。
筋紡錘(きんぼうすい)は、骨格筋の中に多数存在する紡錘形の感覚受容器(センサー)です。筋線維(錘外筋線維)の中に、より細い特殊な筋線維(錘内筋線維)が束になって入っており、その中央部に感覚神経の終末が巻き付く構造を持っています。
筋紡錘の主な役割は「筋肉の長さの変化(伸張)」と「伸張の速度」を検出することです。筋肉が引き伸ばされると、筋紡錘がその変化を感知し、Ia線維(一次感覚線維)やII線維(二次感覚線維)を通じて脊髄へ信号を送ります。この信号が脊髄で反射回路に入ると、伸ばされた筋肉が自動的に収縮する「伸張反射(腱反射)」が引き起こされます。
例えば、医師が膝の腱をハンマーで叩くと足が跳ね上がる「膝蓋腱反射」は、この筋紡錘を介した伸張反射の代表例です。
また、筋紡錘はγ運動ニューロンによって感度が調整されており、脳からの指令によって「どの程度の伸張に反応するか」を変えることができます。これにより、姿勢の維持や精密な運動制御が可能になります。筋紡錘は固有感覚(プロプリオセプション)の重要な要素であり、身体の位置や動きを無意識に把握するための基盤を担っています。
使い方・例文
「目をつぶって腕を動かしても位置がわかるのは、筋紡錘などの固有感覚受容器が筋肉の状態をリアルタイムで脳に伝えているからです。」
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