固有感覚とは?
こゆうかんかく
固有感覚とは、筋肉・腱・関節などにある受容器が自分の身体の位置や動きを脳に伝える感覚で、視覚に頼らず体の状態を把握するために欠かせない感覚です。
固有感覚(proprioception)とは、筋肉・腱・関節・靭帯などに分布する感覚受容器(固有受容器)を通じて、自分の身体各部位の位置・動き・力の入り具合を無意識あるいは意識的に感知する感覚のことです。視覚・聴覚・触覚といった外からの刺激を受け取る感覚とは異なり、身体の内側から生じる情報を扱う点が特徴です。
固有感覚の主要な受容器には、筋肉の伸び具合を感知する「筋紡錘」、腱にかかる張力を検出する「腱紡錘(ゴルジ腱器官)」、関節の角度や動きを察知する「関節受容器」などがあります。これらが絶えず脳や脊髄へ信号を送ることで、人は目を閉じた状態でも自分の手足がどこにあるかを把握できます。
固有感覚はさまざまな日常動作や高度な運動能力の基盤となっています。
- 歩行中に地面の凹凸に対して自動的にバランスを保つ
- ピアノ演奏や書字など精密な手先の動作を制御する
- スポーツにおける身体操作と状況判断の連動
- リハビリ過程での運動機能回復
固有感覚が障害されると、歩行のふらつきや精密動作の困難が生じます。感覚神経障害を伴う糖尿病や脊髄疾患、末梢神経損傷ではこうした症状が現れることがあり、リハビリテーション医学でも重要な評価項目となっています。
使い方・例文
目を閉じたまま腕を頭の上に持ち上げると、視覚を使わずとも腕の位置を感じ取れます。これは固有感覚が正常に機能しているためです。スポーツ選手のフォーム矯正やリハビリの場面でも、固有感覚のトレーニングが取り入れられています。
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