腱器官とは?
けんきかん
腱器官(ゴルジ腱器官)とは、筋肉と骨をつなぐ腱の中に存在する感覚受容器で、筋肉が発生する張力(力)を検出して過負荷による損傷を防ぐ働きをします。
腱器官は、正式には「ゴルジ腱器官(GTO:Golgi Tendon Organ)」と呼ばれ、骨格筋と腱の接合部付近に存在する感覚受容器です。イタリアの解剖学者カミッロ・ゴルジによって発見されたことからその名が付いています。
腱器官は、筋肉が収縮した際に腱にかかる張力(テンション)を感知します。この点が、筋肉の「伸び」を感知する筋紡錘とは大きく異なる点です。感知した情報はIb線維(一次求心性線維)を通じて脊髄へ伝えられます。
腱器官の主な機能は次のとおりです。
- 筋肉が過剰な力を発揮したときに、それ以上の収縮を抑制する「自原性抑制」を引き起こす
- 過負荷による筋肉・腱の断裂を防ぐ保護機能を果たす
- 固有感覚(力の感覚)として、姿勢制御や運動の精度向上に貢献する
スポーツや筋力トレーニングとも深く関係しており、トレーニングを続けることで腱器官の感受性が変化し、より大きな力を発揮できるようになるとされています。また、ストレッチング中に筋肉の緊張がふっと和らぐ感覚は、腱器官が過剰な張力を検知して抑制反応を引き起こしているためと考えられています。
使い方・例文
「重い荷物を持ち上げようとして思わず力が抜けた経験は、腱器官が筋肉の過剰な張力を感知し、保護のために働いたサインかもしれません。」
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