眼の壁雲とは?
めのかべぐも
眼の壁雲とは、台風の眼を取り囲むように発達した積乱雲の壁で、台風内で最も激しい暴風雨が集中する領域です。
眼の壁雲(めのかべくも)は、英語でアイウォール(Eyewall)とも呼ばれ、台風の眼の外縁を円状に取り囲む高度に発達した積乱雲の帯です。台風の構造の中で最も重要な部分の一つであり、強風・大雨・激しい雷が集中する領域です。
壁雲の形成メカニズムは次のとおりです。台風の外側から渦巻きながら流れ込む暖かく湿った空気は、眼の周囲に達すると急激に上昇します。この猛烈な上昇気流が積乱雲を次々と発達させ、眼を取り囲む垂直の雲の壁を形成します。上昇した空気はそのまま流出層(対流圏上部)へ排出されます。
眼の壁雲に関する重要な特徴は以下のとおりです。
- 最大風速域は眼の壁雲の内側(眼のすぐ外側)に存在し、台風内で最も風が強い
- 壁雲内の積乱雲は雲頂高度が15〜17kmに達することがあり、対流圏をほぼ貫く規模になる
- 眼の壁雲置換サイクル:内側の壁雲が衰え外側に新たな壁雲が形成される現象があり、この間に台風強度が変動する
- 衛星の赤外画像では眼の壁雲が最も輝度温度が低い(最も冷たく高い)領域として現れる
台風の強度評価において眼の壁雲の状態は重要な指標であり、気象衛星や航空機観測によってその構造が詳細に分析されています。上陸時に眼の壁雲が通過する地域では、極めて危険な状況となります。
使い方・例文
「台風が上陸し、眼の壁雲の通過とともに最大瞬間風速60m/sを超す暴風が観測された」という形で台風解説・気象警報の文脈で登場します。
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