壁雲とは?
かべぐも
壁雲とは、強力な嵐や竜巻の母体となる激しい積乱雲の底部に形成される、壁のように垂れ下がった暗い雲の塊のことです。
壁雲(かべぐも)は、英語では「ウォールクラウド(wall cloud)」と呼ばれる気象現象で、発達した積乱雲(スーパーセルなど)の底部に見られる、壁のように下方へ突き出した暗い雲の塊です。通常の積乱雲の雲底よりも数百メートル以上低い位置に形成されるため、空を見上げると壁が迫ってくるような印象を与えます。
壁雲が形成されるメカニズムには、積乱雲内部の強い上昇気流が関係しています。嵐の中心部では湿った空気が急激に上昇するため、雨や降水によって冷やされた空気(降水冷却域)よりも露点が高く、より低い高度でも雲粒が形成されます。この過程で雲底が局所的に引き下げられ、壁雲が発生します。
壁雲は竜巻発生の前兆として非常に重要なサインのひとつとされています。壁雲自体が回転(メソサイクロン)していることが多く、そこから竜巻が地表に向かって伸びていくことがあります。気象観測や防災の観点では、壁雲が観察された場合には直ちに避難行動を取ることが推奨されます。
日本では竜巻の発生頻度は北米より低いものの、発達した積乱雲が通過する際には壁雲が観察されることがあり、気象情報に注意が必要です。
使い方・例文
「暗い壁雲が南西の空に現れ、気象台が竜巻注意情報を発表した」のように、激しい嵐や竜巻警戒の文脈で登場します。
この用語をシェア
最終更新: