温暖コアとは?
おんだんこあ
温暖コアとは、台風やハリケーンなどの熱帯低気圧の中心部が周囲より気温が高い構造を指す気象用語です。
温暖コア(warm core)とは、低気圧の中心部(コア)が周囲の大気よりも気温が高くなっている構造のことです。熱帯低気圧(台風・ハリケーン・サイクロン)に典型的に見られ、対流圏の全層にわたって中心付近が暖かくなっています。
この暖気は主に積乱雲群による潜熱放出によって形成されます。海面から蒸発した大量の水蒸気が上昇・凝結するときに熱を放出し、中心部の気柱を周囲より暖かく保ちます。この気温差が気圧の低下を維持するため、温暖コア構造は台風の「エネルギー源」とも言えます。
温暖コアの強さは台風の勢力と深く関係しており、コアが明瞭で暖かいほど中心気圧が下がり、風速が増す傾向があります。衛星の赤外画像や気象気球(ラジオゾンデ)のデータで確認でき、台風解析の重要な指標です。
一方、温帯低気圧や爆弾低気圧は気温差(前線)を動力源とする「寒冷コア」構造を持ち、温暖コアとは仕組みが異なります。台風が温帯低気圧へ変質すると、温暖コアが失われて構造が変化します。
使い方・例文
台風の中心付近を航空機で観測すると、周囲より数度以上気温が高い温暖コアが確認されます。この構造が失われると台風は勢力を保てなくなります。
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