海面更正気圧とは?
かいめんこうせいきあつ
海面更正気圧とは、標高の異なる地点での気圧を比較するため、すべての観測値を海面上の高さ(標高0m)に換算した気圧値のことです。
海面更正気圧(かいめんこうせいきあつ)とは、気象観測において標高の違う地点で観測した気圧値を、海面(標高0メートル)の高さに統一して換算した値のことです。英語では「Mean Sea Level Pressure(MSLP)」と表されます。
大気圧は高度が上がるほど低くなるため、標高の高い地点で観測された気圧は、そのままでは低地の観測値と比較することができません。たとえば標高800メートルの地点で観測した気圧は、平地と同じ気象状況でも数十ヘクトパスカル低く計測されます。この差を補正して海面上の仮想的な気圧に換算したものが海面更正気圧です。
海面更正気圧は以下の目的で広く使用されます。
- 天気図の作成:等圧線で高気圧・低気圧・前線の位置を示す
- 気圧配置の分析:台風・低気圧の発達・移動の把握
- 広域の気象比較:異なる標高の観測点のデータを統一して比較
- 気候研究:長期的な気圧変動のモニタリング
換算には観測地点の標高・気温・湿度などを考慮した計算式が用いられます。一般に天気予報で「気圧1013ヘクトパスカル」と表示される数値は、この海面更正気圧です。日本では気象庁がこの値を統一的に用いており、気象観測・予報の基盤となっています。
使い方・例文
標高1000メートルの山岳観測所で計測した気圧をそのまま使うと低く見えてしまうため、海面更正気圧に換算することで、全国の観測点のデータを統一した天気図に描くことができます。
この用語をシェア
最終更新: