新古今集とは?
しんこきんしゅう
新古今集とは、鎌倉時代初期に後鳥羽上皇の命で編まれた第8番目の勅撰和歌集で、幽玄・有心の美を追求した歌風が特徴です。
新古今集(しんこきんしゅう)の正式名称は『新古今和歌集』で、建仁元年(1201年)に後鳥羽上皇の院宣により編纂が開始され、元久2年(1205年)に一応の完成をみた、日本の第8番目の勅撰和歌集です。撰者は藤原定家・藤原家隆・源通具・飛鳥井雅経・寂蓮の5名が中心を担いました。
収録歌数は約1980首(本によって異なる)で、歌の内容は春・夏・秋・冬・賀・離別・羇旅・恋・雑など20巻に部類されています。万葉集・古今和歌集・後撰和歌集・拾遺和歌集など古い時代の歌も多数採録しており、過去の名歌を新たな解釈で再評価する「本歌取り」の技法が盛んに用いられた点も特徴です。
新古今集の歌風は幽玄・有心(うしん)・余情を重んじます。藤原定家が提唱したこの美的理念は、直截的な表現を避け、言葉の奥に深い情感や余韻を漂わせることを重視します。
- 体言止めや倒置など、独特のリズムを生かした表現技巧
- 自然の情景に人の心情を重ね合わせた叙景歌
- 先行歌の語句・情景を踏まえた本歌取り
西行・藤原定家・式子内親王・後鳥羽上皇自身なども代表的な歌人として収録されており、中世和歌の最高峰として後代の連歌・俳諧・短歌に多大な影響を与えました。
使い方・例文
「見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ」(藤原定家)は、新古今集を代表する歌として国語の授業でも広く取り上げられます。
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