西行とは?
さいぎょう
西行とは、平安時代末期から鎌倉時代初期に活躍した僧侶・歌人で、旅と自然を愛した漂泊の歌人として後世に多大な影響を与えた人物です。
西行(さいぎょう、1118年〜1190年)は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活動した歌僧です。俗名は佐藤義清(のりきよ)といい、武士として北面の武士に仕えた後、23歳頃に出家して「西行」と名乗りました。
西行は生涯を通じて旅を続け、東北・四国・高野山など各地を行脚しながら歌を詠みました。その歌風は自然の美しさ・無常観・仏教的な孤独感を詠んだものが多く、平易な言葉の中に深い情感をたたえています。代表歌として「願はくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月のころ」が有名で、実際に旧暦2月16日(桜の季節)に入寂したとも伝えられます。
西行の歌は勅撰和歌集「新古今和歌集」に最多の94首が採録されており、後鳥羽院をはじめ後世の歌人に高く評価されました。
- 家集「山家集」に約1500首を収める
- 松尾芭蕉が旅と俳句の師として深く傾倒した
- 「おくのほそ道」でも西行への憧憬が記される
- 高野山・吉野など聖地との縁が深い
西行は単なる歌人にとどまらず、武士・僧侶・旅人という複数の顔をもつ人物として日本文化史上において特別な地位を占めています。旅・花・月・無常を愛する「日本人の美意識」を体現した存在として、現代でも広く親しまれています。
使い方・例文
「願はくは花の下にて春死なむ」という句は西行の最も有名な歌で、桜の下で死ぬことを願う潔い生死観として現代でも広く引用されます。松尾芭蕉の旅は西行の足跡を辿ることを目的の一つとしていました。
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