本文へスキップ

惑星状星雲とは?

わくせいじょうせいうん

惑星星雲とは、寿命を迎えた中小質量の恒星が外層を放出したときに形成される、ガスの輝く雲状の天体です。

惑星星雲(Planetary Nebula)は、太陽程度質量を持つ恒星が晩年に外層のガスを宇宙空間へ放出することで生まれる天体です。「惑星状」という名称は、18世紀の天文学者ウィリアム・ハーシェルが望遠鏡で観測した際に惑星のような円盤形に見えたことに由来しますが、惑星とは無関係です。

恒星が赤色巨星の段階を経て外層を穏やかに吹き飛ばすと、中心には高温の白色矮星が残ります。白色矮星から放射される強い紫外線がまわりに広がったガスを電離・励起させ、美しい色彩を伴う輝線を放ちます。酸素や水素、窒素などの原子が異なる波長の光を発するため、写真では青・緑・赤などの鮮やかな色が観察されます。

代表的な惑星状星雲には次のようなものがあります。

  • こと座の「リング星雲(M57)」—ドーナツ状の形が特徴
  • いぬ座の「らせん星雲(NGC 7293)」—地球に最も近い惑星状星雲のひとつ
  • おおぐま座の「ふくろう星雲(M97)」—ふくろうの顔に見える暗い斑点が特徴

惑星状星雲の寿命は数万年程度と短く、やがてガスは宇宙空間に拡散して消える運命にあります。放出されたガスには炭素や酸素など重い元素が含まれており、次世代の星や惑星の材料として宇宙の物質循環に貢献します。

使い方・例文

「アマチュア天文家が望遠鏡で見るとリング状やバブル状のユニークな形をしており、惑星状星雲は観望対象として人気が高い。」

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語