孤立語とは?
こりつご
孤立語とは、語形変化(活用や格変化)をほとんど行わず、語順や助詞によって文法的関係を示す言語の類型です。
孤立語(こりつご)とは、形態論的な言語類型のひとつで、語そのものがほとんど変化せず、語と語が独立した形のまま並ぶことで文の意味を構成する言語のことです。英語の「isolating language」の訳語で、「分析語(analytical language)」とも呼ばれます。
孤立語の代表例は現代中国語(普通話)です。中国語では動詞の活用も名詞の格変化もなく、語根の形が変わることはほとんどありません。時制は「了(完了)」「过(経験)」などの助詞的な語を添えることで示し、主語と目的語の役割は語順によって決まります。タイ語・ベトナム語もこの類型に近い言語です。
孤立語の主な特徴は次のとおりです。
- 一つの語が一つの形態素(意味の最小単位)に相当する傾向がある
- 語の意味・品詞は固定的で、文脈や語順によって機能が変わる
- 語形変化がない分、語順の規則が厳格で語順を変えると意味が変わる
- 声調(音の高低のパターン)で異なる意味を区別する言語が多い(中国語・タイ語など)
言語類型論において孤立語は、膠着語(日本語・韓国語など)や屈折語(ラテン語・ロシア語など)と対比される概念です。ただし言語はどれかの類型に完全に分類されるのではなく、孤立的な特徴を持ちながらも接辞を持つなど、連続的・複合的な性質を示すことが多くあります。
使い方・例文
中国語で「我吃饭(私はご飯を食べる)」「你吃饭(あなたはご飯を食べる)」のように語順だけが変わり動詞の形が一切変化しない点に、孤立語の典型的な性質が表れています。
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