多発性筋炎とは?
たはつせいきんえん
多発性筋炎とは、免疫異常によって筋肉に慢性的な炎症が起こり、体の近位部を中心に筋力低下をきたす自己免疫疾患です。
多発性筋炎(たはつせいきんえん、polymyositis: PM)は、炎症性筋疾患の一種で、骨格筋に慢性の炎症が生じて筋力低下を引き起こす自己免疫疾患です。皮膚症状(ヘリオトロープ疹・ゴットロン丘疹)を伴うものは皮膚筋炎(DM)と区別されます。
病態の中心は、細胞障害性T細胞(CD8陽性)による筋線維への直接攻撃とされています。原因は完全には解明されていませんが、遺伝的素因にウイルス感染などの環境要因が加わって発症すると考えられています。
主な症状・特徴は以下のとおりです。
- 肩・股関節周囲(近位筋)の対称性筋力低下
- 階段昇降・立ち上がり・腕を挙げる動作の困難
- 筋肉痛・筋圧痛
- 嚥下障害(食道・咽頭筋への波及)
- 間質性肺炎を合併することがある
診断には血清CK(クレアチンキナーゼ)値の上昇、筋電図、MRI、筋生検が用いられます。治療は副腎皮質ステロイドが第一選択で、難治例には免疫抑制薬が追加されます。早期診断・治療で予後が改善するため、近位筋力低下が続く場合は専門医への受診が勧められます。
使い方・例文
「両腕が挙がりにくく階段が辛くなったため受診し、筋生検で多発性筋炎と確定診断されステロイド療法を開始した」という形で使われます。
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