ループスネフリティスとは?
るーぷすねふりてぃす
ループスネフリティスとは、全身性エリテマトーデス(SLE)に合併する腎臓の炎症で、自己抗体が腎臓に沈着して糸球体を障害する重篤な合併症です。
ループスネフリティス(Lupus Nephritis:LN)は、自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)において最も重要な臓器障害のひとつで、免疫複合体(自己抗体と自己抗原の複合物)が腎臓の糸球体に沈着することで炎症が引き起こされる状態です。SLE患者の約30〜50%にループスネフリティスが生じると報告されています。
発症の仕組みは、SLEで産生される抗二本鎖DNA抗体などの自己抗体が、腎糸球体に沈着して補体を活性化し、炎症細胞を引き寄せて糸球体を破壊することです。炎症が慢性化すると腎臓の瘢痕化(線維化)が進み、腎機能が徐々に低下します。
主な症状・所見は以下の通りです。
- タンパク尿(泡立ちの多い尿)・血尿
- 浮腫(むくみ)
- 高血圧
- 腎機能低下(クレアチニン上昇)
国際腎臓病学会(ISN)の分類では、糸球体の病変パターンによって6つのクラス(ClassI〜VI)に分類され、最も重篤なClassIII/IVは早期の積極的治療が必要です。診断には腎生検が不可欠で、炎症の程度と種類を組織学的に確認します。治療はステロイド大量療法にミコフェノール酸モフェチルやシクロホスファミドなどの免疫抑制薬を組み合わせるのが標準で、近年はベリムマブなどの生物学的製剤も使用されています。
使い方・例文
SLEと診断された患者が尿検査でタンパク尿が続く場合、ループスネフリティスを確認するために腎生検が行われ、病変の程度に応じた治療が開始されます。
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