リモナイト(褐鉄鉱)とは?
りもないと
リモナイト(褐鉄鉱)とは、鉄の水酸化物を主成分とする黄褐色〜赤褐色の鉱物で、岩石の着色や顔料としても古くから利用されてきました。
リモナイト(Limonite)は、鉄の水酸化物・含水酸化物の混合物を指す鉱物学上の総称です。化学的には主にゲーサイト(FeO(OH))や非晶質の含水酸化鉄から構成されます。かつては独立した鉱物種として扱われていましたが、現代の鉱物学では複数の鉱物の混合物として定義されています。
色は黄褐色・赤褐色・暗褐色などで、土状・ぶどう状・鍾乳石状などさまざまな形態をとります。鉄を含む岩石や鉱石が風化・酸化する過程で生成されるため、「鉄のさび」とも言えます。世界中に広く分布しており、鉱山の廃滓堆や熱帯地域の赤色土壌(ラテライト)にも多く見られます。
歴史的には以下のような用途で利用されてきました。
- 黄土・赤土などの天然顔料(洞窟壁画にも使用された)
- 製鉄用の低品位鉄鉱石
- 岩石・土壌の着色源
硬度は5〜5.5程度で、条痕(石でひっかいた跡)は黄褐色になります。宝石用途には向きませんが、地質学や鉱物収集の世界では重要な鉱物のひとつです。
使い方・例文
地質調査の現場では土壌や岩石の表面に付着した黄褐色の被膜としてリモナイトが見られ、「鉄分の酸化による着色」と説明されることがあります。
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