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ミズゴケとは?

みずごけ

ミズゴケとは、湿地や高層湿原に群生するコケ類で、水分を大量に吸収・保持する能力を持つ植物です。

ミズゴケ(水苔)は、ミズゴケ科ミズゴケ属(Sphagnum)に属するコケ植物の総称です。世界中の温帯から寒帯湿地湿原・山岳地帯に約380種以上が分布しており日本でも尾瀬ヶ原・釧路湿原などの高層湿原で優占種として群落を形成しています。

ミズゴケの最大の特徴は、自重の10〜20倍以上の水分を吸収・保持できる能力です。これは茎や葉に「死細胞(ヒアリン細胞)」と呼ばれる空洞の細胞が多数あり、毛細管現象で水を吸い上げる構造によるものです。この性質のため、ミズゴケが堆積した地では土が常に水浸しの状態となり、独特の湿地生態系が形成されます。

ミズゴケが堆積・圧縮されて形成された地層を「泥炭(ピート)」といい、北欧やカナダ・ロシアなどでは燃料や農業用の土壌改良材として利用されてきました。また酸性環境で分解が進まないため、遺体や古代の遺物が良好に保存されることがあり、ヨーロッパでは「ボグ・ボディ(泥炭地の人体)」と呼ばれる古代の遺体が発見されています。

園芸の世界では乾燥させたミズゴケは「水苔」として商品化され、ランや食虫植物の栽培用土として広く利用されています。

使い方・例文

ランやウツボカズラ・ハエトリグサなどの栽培に使う土台として、ホームセンターや園芸店で乾燥ミズゴケが販売されています。

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