泥炭地とは?
でいたんち
泥炭地とは、枯れた植物が分解されずに長年積み重なり、泥炭と呼ばれる有機物の層を形成した湿地の一種です。
泥炭地(でいたんち)は、水分過多で酸素が乏しい環境のため、枯死した植物(主にコケ類や草本類)が完全に分解されずに堆積した湿地生態系です。この未分解の有機物の層を「泥炭(ピート)」と呼び、数千年から数万年かけて形成されます。
泥炭地は地球の陸地面積の約3〜4パーセントにすぎませんが、地球上の土壌炭素の約30パーセントを蓄積していると推定されており、気候変動の観点からきわめて重要な生態系です。スカンジナビア半島・カナダ・シベリア・東南アジアの熱帯雨林地帯などに広く分布します。
泥炭地の特徴として、以下が挙げられます。
- 強酸性で栄養塩類が乏しく、特殊な植物(ミズゴケ・モウセンゴケ・ヒメカラマツなど)が生息する。
- 高い保水力を持ち、洪水緩和・水質浄化の機能がある。
- 泥炭は乾燥させると燃料(泥炭燃料)や農業用土壌改良材として利用できる。
- 農地開発や排水工事で破壊されると大量の二酸化炭素が放出される。
近年、熱帯泥炭地の開発や気候変動による乾燥化により泥炭火災が頻発しており、国際的な保護への関心が高まっています。ラムサール条約でも重要湿地として多くの泥炭地が登録されています。
使い方・例文
「インドネシアの泥炭地で発生した火災は、広大な面積を焼失させるとともに大量の温室効果ガスを排出し、周辺国にも煙害をもたらした」という文脈でよく使われます。
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