照葉樹林とは?
しょうようじゅりん
照葉樹林とは、クスノキやシイなど光沢のある厚い葉をもつ常緑広葉樹が優占する森林で、東アジアの温暖湿潤な地域に広く分布します。
照葉樹林(しょうようじゅりん)は、葉の表面にクチクラ層が発達し、光沢をもつ常緑広葉樹(照葉樹)で構成される森林です。学術的には「暖温帯常緑広葉樹林」とも呼ばれ、東アジアの中国南部・日本列島・韓国南部・ヒマラヤ山麓などに連続的に分布します。
日本では西日本の平地から丘陵にかけて本来の植生として広がっており、スダジイ・アラカシ・タブノキ・クスノキ・ヤブツバキなどが代表的な構成樹種です。年間を通じて葉が落ちない常緑性のため、森林内は薄暗く、林床には耐陰性の高いシダ類や低木が生育します。
照葉樹林帯の特徴として注目されるのが、稲作・漆器・絹・茶・発酵食品など、この気候帯に固有の文化と生業が分布することです。民族学者の中尾佐助らは「照葉樹林文化論」としてこの一致を指摘しました。現在、日本の照葉樹林の多くは人間活動によって二次林や農地に置き換わっており、原生的な照葉樹林は社寺林や自然保護区などに断片的に残るのみとなっています。
使い方・例文
神社の鎮守の杜にクスノキやシイが茂る光景や、屋久島の低地帯に広がるタブノキ・スダジイの森が、照葉樹林の典型的な姿です。
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