コケとは?
こけ
コケとは、維管束を持たない小型の陸上植物の総称で、湿った岩や地面・木の幹などに生育し、緑の絨毯のような景観を作り出します。
コケ(苔)は植物界の中で、維管束(水や栄養を運ぶ管の束)を持たない陸上植物の総称です。大きくコケ植物門に分類され、蘚類(せんるい)・苔類(たいるい)・ツノゴケ類の3つのグループに分けられます。世界には約2万種以上、日本には約1800種のコケが知られています。
コケの主な特徴は以下の通りです。
- 根・茎・葉の分化が不完全で、根に相当する「仮根(かこん)」は固着のためで水分吸収は主に葉で行う
- 体全体で水分を吸収し、乾燥すると休眠状態になり水を与えると復活する
- 胞子によって繁殖し、有性生殖と無性生殖の両方を行う
- 日陰・高湿度の環境を好み、岩・土・木の幹・屋根などに着生する
コケは生態系において重要な役割を担っています。水分を保持する保水力が高く、森の土壌を潤すスポンジとして機能します。また炭素を固定し温暖化の緩和に寄与するとも言われています。
人との関わりも深く、日本庭園では苔庭として美的に活用されてきました。京都の西芳寺(苔寺)はその代表例です。近年はコケテラリウムとして小型の容器で育てるインドアグリーンとしても人気が高まっています。
使い方・例文
日本庭園の石畳や灯籠の周りに広がる緑のコケは、侘び寂びの美意識を体現する存在として大切にされています。テラリウムの容器にコケを植え込んだ「コケリウム」は、手軽に楽しめるインテリアグリーンとして人気です。
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