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ツノゴケとは?

つのごけ

ツノゴケとは、角状の胞子体が葉状体から突き出るのが特徴コケ植物の一群です。

ツノゴケ(角苔)は、コケ植物の中でもツノゴケ類(Anthocerotophyta)に分類される植物の総称です。コケ植物はコケ類・タイ類・ツノゴケ類の3つに大別され、ツノゴケ類はその中で最も独自の形態をもつグループとされています。

最大特徴は、葉状体(光合成を行う平たい体)の表面から直立して伸びる、細長い角(つの)状の胞子体です。この胞子体は通常2〜5センチメートル程度の長さになり、成熟すると内部で胞子が形成され、先端から裂けて胞子を散らします。葉状体は多くの場合、湿った土の上や岩の表面に張り付いて生育します。

生態的な特徴として、ツノゴケ類の細胞内にはシアノバクテリア(藍藻)が共生していることが多く、これにより窒素固定が行われます。このため、ツノゴケは土壌に窒素を供給する役割を担い、生態系の中で重要な位置を占めています。世界各地の熱帯・温帯の湿潤な環境に広く分布しており、日本にも複数の種が生育しています。

進化的には、ツノゴケ類は陸上植物と藻類の中間的な特徴をもち、陸上植物の起源を研究するうえで重要な対象とされています。一般に目立たない存在ですが、コケの中でも特異な生態をもつ興味深いグループです。

使い方・例文

湿った田んぼの畦道や川沿いの土手を歩くと、地面に張り付いた緑色の葉状体から細い角が無数に立ち並ぶツノゴケの群落を見かけることがあります。

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